宇都宮大学院生の3人が5月末の土曜日、大谷GTで農業体験を行いました。 畑は「ファームおのぐち」さんのサツマイモ畑。小野口さんやスタッフのみなさんから苗の植え方を指導してもらいながら丁寧に植えました。 50メートルはあると思われる畑。参加者3人は延々と続く畑に腰を曲げまながら一本一本丁寧に植え、上から土をかぶせていきました。「この苗からサツマイモが育ちます。1本たりとも無駄にしないよう、しっかり植えてくださいね」の声に、3人は大きくうなづいて頑張りました。
苗植えが均等に植えられるように、先発隊が黒いマルチに穴を空けていました。曲がらずスーッと一直線に穴を空けていきます。それも50mの距離を一直線に!見事の一言です。これはさすがに熟練者じゃないと難しそう。
籠に入れた苗を植え終わるころには、想像した通り「腰が・・・・・」の声。「そろそろ・・・・・」の気持ちを汲んで、小野口さんから、「では休憩にしましょう」の一声。
今日のサツマイモの苗植え体験では、「ファームおのぐち」で昨年収穫された中がオレンジ色の安納芋をホイルで巻いてオーブンで焼いた焼き芋を食べてもらいました。「ねっとりしていて、甘くておいし~」。 そして大谷石の窯で炊いたサツマイモごはんを試食していただきました。
実は今回の農業体験は宇都宮大学大学院 地域創生科学研究科 1年生の4名が講義の一環で申し込みをしてくれました(当日は1名が体調不良のため欠席)。そのため体験後は生産者や大谷住民へのヒアリングを希望されていました。 たくさんの質問に、小野口さんは「今日は腰がきつかったと思うけど、農業は楽しいものです。ぜひこの苗が育ったころ、収穫にまた来てみてください。収穫は農業の醍醐味です」と話していました。小野口さんは、銀行員を定年退職してから新規就農を実践した農家さん。今はあちこちに耕作放棄地があり、それらを借りて立派な畑に耕しています。「地域に耕作放棄地があちこち多くなると、景観が悪くなるばかりではなく鳥獣被害など地域全体が荒れてしまいます。だから若い人たちにも、ぜひ農業体験などを通して農業を好きになって欲しい。農家になる人が出てきてほしい。皆さんもまた大谷町に来てくださいね。待っていますよ!」と満面の笑顔で対応してくださいました。
大谷GTの体験は、申込された人数や日程・時間・希望される内容などを事務局で詳しく伺い、できるだけ目的に沿った満足度の高い体験内容に設えさせていただきます。その後の観光の相談にもお応えさせていただきますので、お気軽にお問合せください。 お問合せ■大谷グリーン・ツーリズム推進協議会事務局 栃木県宇都宮市大谷町1249 (株式会社とちぎテラス内) mail info@oya-gt.jp ℡028-678-2720